横着

最近抱っこが大好きな抱っこちゃんになってる息子。

抱っこする人が立ってる状態が好きで、こっちが抱っこしながら座ると泣いて怒る。

じいじばあばが「立て立てって言ってるよ〜」とかいいながら、立ってあやしている。

「なんで立つ方がいいのかな?揺れかなぁ」と言うと夫は「座ってても揺らしてるのにね」と。「やっぱり重心を使って抱っこするのがいいのかな」と私。


ところが、お義母さんに「どうして立って抱っこするのがいいんですかね」と聞くと「横着してるとね、笑」という答えが返ってきた。

初めはうーーん、なんかかみ合ってない!と思って何回か別シチュエーションで同じような質問をしても、「横着してるからね」と言われる。

私としては、赤ちゃんの気持ちよさの理由を聞いてるのに、横着するとダメ、という答えはなんか変、と思ったのだけど。こっちの努力の総量の話じゃなくて、、と。

でも、しばらくして、本当に「横着することで泣いてるのかも」と思うようになった。

眠たくておんおん泣いているときには、抱っこやおっぱいで眠りモードに入ると安心する。

けれど今日ひいおばあちゃんが、泣いている息子を横に寝かした状態でとんとんとんとんとずっと叩いてたら、そのうちに眠りに入った。

私はとんとんで寝かせるなんて根気のいることなかなかしない。焦って抱っこしちゃう。

でも根気よく向き合うよっていう気がこっちにあれば、意外に眠るんだなと思った。

立って抱っこも、揺れやら重力やらもあるけれども、横着せずに赤ちゃんと一緒に自分も揺れてるよっていう事実自体が、赤ちゃんの気持ちいいことなのかも。

ちゃんと見て、あなたのことを気にかけてるんだよ、っていうこと自体が。

そういえば、最近あまりご飯を食べてくれず、お芋やおやつを混ぜたりあの手この手でご飯をもらってるうちの老犬も、話しかけながらご飯をあげると食べてくれる気がする。

赤ちゃんとの生活はこういうパラダイムシフトがたくさんある。


横着しないってことが、一番難しかったりもする。

現代社会は横着でできている。時間短縮、効率よく。

時間や労力をおしまず「面倒」をみるということ、「手間」「ひま」をかけるということ。そういうことが、安心につながるのかも。

手間ひまかけて育った野菜はなんだかおいしい。そういうことだろう。

でも、ずっと私だけの「手間」「ひま」を注いでも、それでは足りないから、やっぱり家族友人ご近所さんを頼って、一緒に育てていきたい。

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